中小企業診断士【一次試験対策】直前。中小企業経営・政策対策について

中小企業診断士

令和4年度の中小企業診断士一次試験まで約40日となりました。完全暗記モノと言われる中小企業政策、二次試験でも必要な財務、運営管理、企業経営論の時間を削ることなく、効率的な勉強をしたいところです。最低限の勉強で、他の科目の足を引っ張らない程度に点を取るにはどうしたらいいのか考えます。

比較、推移、順位付け

中小企業経営・政策のうち、経営は前年の中小企業白書と小規模企業白書から出題されます。間違えて今年のを覚えないでください。また、過去問が役に立ちません。暗記モノなので、他の科目のラストスパートをかけつつ、直前に対策するのが良いです。

過去問が役に立たないとは言え、比較、推移、順位付けが出題傾向です。実際に過去問を眺めて、どのような出題をされるか確認しましょう。

例えば2021年の小規模企業白書によれば、『倒産件数は減少傾向にある』と読み取れますが、試験では『中規模企業、小規模企業共に減少傾向である』とか『中規模企業では一貫して減少傾向である』とか、単に傾向を問うだけでなく、事業規模別に聞いてくるなど、『比較+推移』の合わせ技を使ってきたりします。なので、問題集だけでなく、実際に白書を眺めて、グラフの特徴を掴んでおくと大きな対策になります。

あと、順位付けですが、『売上減少幅の多い業種順』『利益の多い順』などの出題があります。やっかいなのが、『製造業は建設業よりも高い(低い)』など、単に一番〇〇を聞いてくるのではなく、順位関係を覚えておく必要があり、対象により順位が入れ替わって紛らわしいという難点があります。この点からも、なるべく短期集中で覚えて、迷いを無くすことが大切です。

覚え方はゴロ合わせ!?ゴロが合わないなら数字で勝負。

経営は比較、傾向、順位付けですので、覚え方はゴロ合わせだろうと思い、当時実際に色々作ってみました。例えば売上の多い順として『建設、製造、卸、小売』だったとすると、『けんせいおこ』みたいな感じで、利益なら『おけんせいこ』とかです(順位は適当なのでこのまま覚えないでください!)。

ところが、馴染まない言葉ですし、何ら関係ない言葉を羅列しているだけですので全然覚えられません。ゴロ合わせとは頭にスッと入ってくるから頭にも浮かぶものなのだと勉強になりました。 

そこで、スッと入るものに割り当てることにしました。

数字です。

業種と数字を当てはめる

業種は、日本標準産業分類の大分類など、大体順番が決まっています。よく目にしたのが『建設、製造、卸売、小売、サービス』の順番でした。この順番はすぐ思い出せましたので、数字の1〜5を割り当てました。建設業なら『1』です。

あとは宿泊飲食、IT、生活関連サービスなど、グラフによく出てくる業種を好きな順に6、7、8などと振っていきましょう。

改めて白書を見る

暗記がモノを言う中小企業経営ですが、改めて白書を眺めると、とても覚えやすくなります。数字の入れ替わりだけですので、何か基準となる項目と番号(例えば『売上:14523』)を決めてしまえば、損益計算書の順番で営業利益、経常利益、と覚えていくことができますし、5と2が入れ替わっただけか、等と特徴も把握しやすいです。

政策は過去問を解いて王道を覚える

経営は過去問が役に立ちませんでしたが、政策は範囲も限られており、出る内容も大体決まっていますので、対策は立てやすいです。

中小企業企業の意義、小規模共済、セーフティ共済、商工会議所と取り扱う融資、などです。過去問を繰り返すことで重点項目が簡単に押さえられるようになりますので、こちらも直前の対策で対応可能です。

まとめ

今日のまとめです。

中小企業経営は業種を数字に当てはめて覚え、グラフと一緒に眺めましょう。過去問は出題傾向を掴むために使いましょう。『比較+推移』 『順位付け』をキーワードに中小企業白書を見てみましょう。

中小企業政策は過去問を解いて重点項目を確実に得点できるようにしましょう。

どちらも直前に対策することで、他科目の勉強時間を確保しましょう。

2日目午後、疲労ピークの時間帯を、合格への向けたラストの直線と思って乗り切ってください!

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