中小企業診断士【二次試験対策】一次試験後から始める!早めの挫折でスタートダッシュ!

中小企業診断士

こんにちは。中小企業診断士のketaです。中小企業診断士二次筆記試験にいつから着手するか、どうしたら受かるかという議論には様々な考え方があります。今日は、以前の記事で案内した4つの心得のうち、『なるべく早く1年度分の過去問を解いてみる』について書いていきます。

一次試験後の着手でも慌てる必要はない

私自身は一次試験の翌週末から着手しましたので、二次試験は一次試験後からでも十分間に合うと思っています。

一次試験の自己採点後から二次筆記試験対策をするということは、多年度受験生や一次試験前から対策をしている受験生を追い抜かなければならないということになります。

何故なら、二次筆記試験は概ね上位20%しか合格にならない試験だからです。自分の答案がどんなに良くても他の受験生がもっと良ければ、残念ながら合格できません。

とはいえ、早く対策を始めれば良いというわけでもありません。

いま、中小企業診断士二次筆記試験は合格チャンス!

読んでいただいた方のモチベーションが少しでも上がればと、ウソを書いているわけではありません。ここ数年、二次試験暗黙の『概ね上位20%が合格』ルールが受験生にプラスに働く要因となっていると考えています。

コロナ?リスキリング?受験者数の推移

コロナがきっかけか分かりませんが、中小企業診断士試験も御多分に洩れず、受験生が大幅に増えています。例えば、コロナ前の平成29年の二次筆記試験受験者数は4,279人、口述試験に進んだ人830人、合格者数828人、合格率19.4%。対して令和3年度の二次筆記試験受験者数は8,757人、口述試験に進んだ人1,605人、合格者数1,600人、合格率18.3%。合格率は若干低下していますが、受験者数は2倍以上、合格者数もほぼ2倍の人数になっています。

受験者数増、合格しやすさ増!?

受験者数が多ければ多いほど、同じ2割でも合格者数自体は増えるのです。そんなの当たり前じゃんと思っているあなたは受かる方です笑。

これだけ受験者数が増えると、本番は来年(ダメだったら中小企業大学校などに行こう)とか、勉強が間に合わなかったとか、様々な理由から仕上がっていない受験生が相当いる、ということです。

つまり、そういう方4人につき、5人目のあなたはたとえ答案が平成29年では受からないレベルだったとしても合格になります。これは大きなチャンスと言えます。受験生の増加を前向きに捉えましょう!

早めの挫折でスタート地点を知る

そんなチャンスモードは令和4年度以降も続きますが、まず自身の現在地を知ることが重要です。そのために早めに1年度分の過去問を解き、挫折してください!実際に解くと、こんな感じになると思います。

①時間が足りない、またはあまりすぎる。②書けない。③スペースが埋まらない。④文章がめちゃめちゃ。

大体こうなります。そして挫折しますし、焦ります。これを糧に初見問題を温存しつつコツコツ努力することが、その他4人から抜け出す秘訣です。

過去問を全部ダウンロードしよう!

一般的には過去問5年分くらいを何周もやる人が多いようです。

それだと、自分では忘れたつもりでも、どうしても頭に残ってしまいます。

試験対策では、段階に応じて、初めは時間内に書き切る、要点を文字数制限内で適切に書く、ということが重要になります。しかも初見問題を温存する必要があります

年度版✖️事例数🟰初見問題に触れられる数!

そこで私は平成13年から令和2年度までの過去問を1つずつ解きました!二次筆記試験が現在の方式に変わったのが、平成13年からと言われています。

ちょうど20年分、80事例ありますので、常に初見問題の緊張感を得つつ、力をつけていくことができます。

基本は1日1事例、毎日が初見問題

ちなみに、令和3年度は一次試験終了から二次試験まだ76日しかなく、私が始めたのはその週の土曜日からでしたので、72日間でした。80事例あれば1日1事例、週末も無理する必要がありません。

ダウンロード方法

問題と答案用紙はAASから、無料でダウンロードできます。

古い年度の過去問は記述量も多く、問題文も素直な書き方(聞かれ方)です。

最上質の『過去問』を惜しみなく使って課題を克服

古い年度の過去問は、論点を的確に答えさせられることから、1次の知識もしっかりなければいけないことも実感できます。そしてなにより、実際の試験問題ですので、とても質が高いです。こんな良質な教材を惜しみなく使って、

①時間が足りない、またはあまりすぎる。②書けない。③スペースが埋まらない。④文章がめちゃめちゃ。という問題点をクリアしていきます。

答え合わせはどうする?

平成13年から始まるのは良いのですが、この当時は『ふぞろい』もなく、当然模範解答も公表されません。

メルカリ➕本屋の力を借りよう

そこで、MMCの過去問全事例問題解説集(平成13年〜29年)を購入し、仮の模範解答として、あるいは解説を読んで考え方を整理する、という活用をします。MMCの問題解説集はレアなので、メルカリなどで見つけたら即買いです。

平成19年からは『ふぞろい』がありますが、事例Ⅳの解説が物足りないので、MMCの解説を使います。ただし、MMCは模範解答はあるものの、配点がありません。

過去問の贅沢な使い方

なので、平成13年から18年分までは、上記①〜④の問題点を修正する『捨て問』『練習用』として使います。そのうち、模範解答に対して、自分の解答の方が良くない?という謎の自信が生まれてきます。

初見問題が重要な二次試験において、心置きなく過去問を『捨て問』『練習用』にできるのは、このやり方しかありません。

平成19年分からは『ふぞろい』を使って採点しましょう。なので、早めの1年度分の過去問を解くのは、『ふぞろい』対象の年度が良いです。

平成29年事例Iの答案を公開!

私は一次試験の自己採点後の週末、とりあえず平成29年を解きました。事例Iの答案を公開します。

ひどいもので28点でした。。。平成29年度事例I は、県内の銘菓を製造するX社の存続を懇願する声を受け元社員がA社を立ち上げ、商標と銘菓、X社で培ったブランド力を売りに、売上30億を目指すというビジョンを持って目標に向け邁進していく事例です。

事例Iの中では分かりやすい事例とは思いますが、それも力がついてこその感想です。初めはこんな点数しか取れませんでしたが、70日ちょい、コツコツやると合格できます!特に独学の方、ぜひ参考にしてみてください。

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